保険外看護サービスとは

医療保険制度、介護保険制度は、利用者の負担金も軽減され、ありがたい制度ですが、公費による制度であるため、医療機関や介護事業者の状況、制度の制限に利用者が側面があります。
在宅で療養する場合も、家族が介護プランを自由に設計することはできません。また、居宅または施設利用を前提としたサービス提供のため、外出などに対応できるサービスはありません、
本来、医療・介護というのは人の生命、人生に関わるものであるため、ご本人やご家族の生き方や人生観を反映した要求が自然と出てくるものです。多少お金がかかっても、本人、ご家族の目標やゴールに合わせた医療や介護、支援を望むことは、決して贅沢な欲求ではありません。
現代は、核家族も多くなり、子育て、介護が孤立しがちです。

そして2025年問題と言われる、団塊の世代の方が、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、我が国が超高齢化社会は加速していきます。さらに、少子化も進む中で、保険で賄えるサービスも限界が近づいています。


そんな状況から、自費による訪問看護は、自宅介護、子育てのマンパワーを提供するだけではなく、病院と公的保険サービスをスムーズにつなぐ役割を果たしたり、保険サービスでは対応できない自宅以外の場所での看護を提供したり、多様なライフスタイルや多様な価値観に柔軟に応えられる医療系サービスとして注目されています。


保険を一切使わない自費だからこそ、オーダーメイドで利用者の細かなリクエストにお応えすることが可能となるのが利点です。

医療・介護保険内看護と保険外看護の違い

訪問看護とは

訪問看護とは看護師などが居宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う看護です。
*医療保険での訪問看護
疾病や障害などがあり、居宅で療養をしながら生活をされている方で、主治医が必要と認めた方々が訪問看護を受けることが出来ます。年齢に制限はなく、小児から高齢者まで必要とする全ての方を対象としています。
*介護保険での訪問看護
要支援者または要介護者に認定された場合は、原則介護保険が適用されます。基本的に、介護保険サービスの対象となるのは第1号被保険者(65歳以上)ですが、第2号被保険者(40歳から64歳)も老化に起因する特定疾病により介護認定を受けた場合は介護保険サービスの対象となります。(上限回数や補助限度額有、時間制限有)



保険外看護とは

医療保険・介護保険制度には、利用時間、回数、場所等に制限があり、利用場面がどうしても限られてしまいます。そういった利用者の要望に応えられない時間や場所に対応できるのが保険外看護サービスです。
保険の適用がされず全額自己負担にはなりますが、利用者ご本人やご家族の要望に合わせ「必要な時に必要な時間数をご希望の場所で」オーダーメイドの看護の提供が可能になり、生活の質を向上させることができます。
また、「できない」とあきらめていたことを全力でサポートし、主治医の先生や地域の医療介護関係者の方と連携し、住み慣れた場所でよりその方らしく暮らせるようになります。
「保険外=高い」ではなく、「保険外=選択肢が広がるもの」と思っていただければ幸いです。


在宅介護の場面でのサービス例

医療・介護保険を利用した看護サービスでは

安価で受けられる反面、滞在時間(通常20分~90分位)や、訪問回数、訪問可能な曜日に制約がありますでご本人とご家族にとって十分な療養環境を構築することが難しいケースは少なくありません。

保険外看護サービスでは

「○月×日だけ利用したい」といった1日だけのご利用や、「木曜日4時間利用したい」「毎日の短時間の訪問」などのご要望にもお応えできます。


早く病院を退院して、自宅に戻りたい。もう一度、自宅で過ごさせてあげたい。
ご本人はもちろん、ご家族もこんな思いを抱くこともあるでしょう。
……とはいえ、在宅療養では、いつも医師や看護師が側にいないという不安に加え、移乗介助、食事介助、トイレ介助など、ご家族に大きな負担がかかります。
どのようにすれば、自宅に戻りたいという希望を叶えられるのかは、病状、家族のサポート、住環境などのケースによって異なります。

実際に希望を持ったとしても、どこに相談すればいいのか、可能なのかなどたくさんの思いが交錯する中で、悶々と日々を過ごしてしまい、自宅に戻せるタイミングを逸してしまうケースが多いです。

保険外看護サービスでは

実際の看護介入以前の調整から、関わることができます。可能な限り、希望が叶えられる方法を共に考えます。
退院日の前後に、在宅ケアに向けての準備、サポートをします。ご家族の負担が軽減され、ご本人が快適に過ごせるように、ご一緒に新たな生活が快適にスタートできるお手伝いをします。


介護・医療保険の看護サービスでは

原則居宅(ご自宅などの生活の場)での利用に限られます。
一緒にお散歩する、病院へ付き添うといったことはサービスには含まれません。


保険外看護サービスでは

居宅以外にも看護師がお伺いすることができます。
●一時外出
一時的な外出に付き添い、外出中の看護を提供します。
入院中の病院の担当者と連携し、退院が難しい方の一時的な帰宅や、イベントへの参加を可能な限りお手伝いします。
●冠婚葬祭などのイベントや、旅行などの同行(日帰りのみ対応中です)
様々なイベントやレジャーに付き添い、お出かけ先での看護を行います。
外出付き添いをご依頼いただく理由は様々ですが、ご利用者様の安全を第一に考えながらも可能な限り願いを叶えられるようにサポートさせていただきます。
もう一度、思い出の場所に行きたい。もう一度、夫婦で旅行を楽しみたい……。まずは、ご相談ください。


家族に対するサービス利用の例

介護、援助を本人ではなく、周囲のご家族、介護者自身の生活の質を高めるために、サービスを利用することができます。一人になる時間、安心できる時間の確保、心身のリフレッシュなどにもご利用ください。


・初めての自宅介護に対しての不安へのサポート。
・産後の育児不安へのサポート。
・介護疲れ、育児疲れに対してのサポート。
・看取りに対してのサポート。